収入差があるふたり暮らし、生活費はどう分ける?——折半・収入比・項目別、3つの考え方

ふたりで暮らしはじめると、わりと早い段階で「生活費をどう分けるか」という話題が出てきます。家賃、光熱費、食費、日用品。毎月それなりの金額が動くので、なんとなくのまま進めると、どこかで居心地の悪さが残ることがあります。

とくに収入に差がある場合、きっちり半分ずつという分け方が、ふたりのどちらにとってもしっくりこない、ということが起こります。多く出す側にも、少なく出す側にも、それぞれ言いにくい気持ちが生まれやすいところです。

この記事では、よく使われている3つの分け方を、それぞれの向き・不向きという形で整理します。どれかが正しいという話ではありません。話し合いのときに「こういう選択肢がある」と並べられると、それだけで進めやすくなることがあります。

1. きっちり折半する

生活費の合計を出して、半分ずつ負担する方式です。

向いている場面

気をつけたい点

収入に差があるほど、手元に残る金額の差が大きくなります。たとえば生活費が月20万円で折半すると、ふたりとも10万円の負担です。同じ10万円でも、収入が多い側にとっての10万円と、少ない側にとっての10万円では、生活の余裕への影響がかなり違います。

金額としては公平でも、負担感としては公平にならない——ここが折半のいちばん難しいところです。

2. 収入の比率に応じて分担する

手取り収入の比で、負担割合を決める方式です。

たとえば手取りが30万円と20万円なら、比率は3:2。生活費が20万円なら、12万円と8万円の負担になります。

向いている場面

気をつけたい点

まず、お互いの収入を開示する必要があります。これに抵抗がないかどうかは、けっこう大きな分かれ目です。

もうひとつ、比率をどこまで厳密にするかという問題があります。3:2のようにきりのいい数字に丸めておくほうが、毎月の運用は楽です。ボーナスを含めるかどうかも、先に決めておくと後で揉めません。

なお、比率は一度決めたら固定、と考えないほうが続きます。収入が変わったタイミングで見直す前提にしておくと、切り出しやすくなります。

3. 費目ごとに担当を決める

「家賃はAさん、食費と光熱費はBさん」のように、費目単位で担当を割り振る方式です。

向いている場面

気をつけたい点

金額が変動する費目を担当した側に、負担が偏っていくことがあります。光熱費は季節でかなり動きますし、食費も月によって差が出ます。

また、この方式では合計でいくら使っているかが見えにくくなります。家計全体を把握したい場合には、あまり向きません。

「大きくて固定的な費目(家賃)は収入比で分け、変動する費目だけ担当制にする」といった組み合わせも、実際にはよく使われています。

決めるときに効いてくること

方式そのものより、運用のほうで差が出る部分がいくつかあります。

見直す前提で決める。 収入も生活も変わります。「半年後にもう一度話す」と最初に決めておくと、途中で言い出しにくくなる問題を避けられます。

どこまでを生活費に含めるか決める。 ふたりの外食は生活費か、それとも個人の支出か。友人へのプレゼントは。この線引きが曖昧なままだと、方式を決めても迷いが残ります。

個人の自由に使えるお金を残す。 生活費の分担率がいくら公平でも、手元に自由なお金がまったく残らないと、窮屈さのほうが先に立ちます。

記録は軽い方法で。 毎回のやり取りを詳細に記録しようとすると、たいてい続きません。立て替えた金額と日付だけ残せば、精算には十分です。

精算そのものを軽くする

方式が決まったあとに残るのは、「今月はどちらがいくら払えばいいのか」という毎月の計算です。ここが面倒だと、せっかく決めたルールも自然と流れていきます。

そのための道具として、シンプル生活費精算 を作りました。

分け方に正解はありませんが、決めたルールを続けられるかどうかは、手間の少なさにかなり左右されます。話し合いのあとの運用を軽くする一助になれば幸いです。


筆者:yokafolio。「シンプルなアプリと、余白のある暮らし。」をテーマに、登録不要で開いてすぐ使えるWebアプリを作っています。

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